はじめまして。私は流山市商工振興課でインターンシップに参加している大学3年生です。実習7日目に流山市が主催する第5回女性向け創業スクール卒業生交流会に参加させていただきました。
女性向け創業スクール卒業生交流会とは
女性向け創業スクール卒業生交流会は、期を超えた卒業生の交流の場として、今年度から開始されました。毎月1回の全12回の開催で、今回で5回目になります。流山市はこれまでの創業スクールなどによる創業前の支援に加え、こうした卒業生交流会を開き、既に創業した方や、創業準備中の方のサポートも行っています。
交流会は、株式会社新閃力の尾崎えり子代表が運営するシェアオフィスTristにて、流山市商工振興課OBの金子孝行さん、市職員を交えて卒業生の参加を募ります。多い時は参加者が10人以上にのぼることもあるそうです。
今回は、緊急事態宣言のなか感染症対策をしっかり行いながら、3人のスクール卒業生を迎え、テーマに沿って互いの経験や悩みを共有し合いました。
今回の内容
今回話し合ったテーマは「人脈づくりの方法」。どうすればビジネスに有効な人脈ができるか、互いの成功例や失敗談、人脈づくりに関するそれぞれの悩みについてざっくばらんに思ったこと、考えたことを話し合いました。
その中で「そもそも人脈はビジネスにおいてどのように役に立つのだろうか」「ビジネスにおける人脈とプライベートにおける人脈との違いは何だろう」という疑問も生まれ、皆で意見を出し合いました。
参加してみて感じたこと
交流会では皆さんそれぞれの悩みや考えを気兼ねなく話されていて、非常に和やかな雰囲気でした。また、悩みについても一緒になって考えてくださるので、安心して相談できる場所という印象を受けました。
もし私が創業して一人で事業を行うことになったら、暗闇を一人で進む冒険のように不安な気持ちでいっぱいになるのではないかと思います。しかし流山市には創業後もこうして一緒に頑張る仲間が近くにいて、集まって相談し、話し合える場所があります。これは創業者にとって大きな励みになるのではないかと思いました。
今回のテーマである人脈に関する悩みは、支援者や顧客、取引先などを自分で見つけ、仕事を開拓していかなければならない個人事業主にとって大きな課題です。皆さん、「意外と人と知り合うことは簡単だが、長く太く付き合うことができる人となると非常に難しい。」と悩まれていました。しかし、「交流会やワークショップのように、同じ目的をもって一緒に考えた仲間は長く続きやすい」ということもおっしゃっていて、自分にとっても新たな発見になりました。
ほかにも、話し合う中で「過去にこんなふうに人脈をつくろうとしたけど、失敗してしまった」という話も共有されていました。こうした失敗談の共有も、それぞれ今後大いに役立つのではないかと思います。
交流会での話し合いは答えを見つけることだけがゴールではないと、今回の交流会をとりまとめていた渡部さんは言います。答えを一つに絞るのではなく、むしろたくさんのアイデアや意見を出し「そんな方法もあったんだ」「そんな考え方もあったんだ」というヒントを得ることが大切で、いつかそのヒントが役立つときが来るのだそうです。
実際、正解を出さなければならない空間ではなく、多様なアイデアが生まれやすい空間をつくることを大切にしているのを強く感じました。今回の話し合いでも、例えばある人は「人脈づくりのためにはいろんなところに顔を出しておくことが大切」とおっしゃっていましたが、一方で、ある人は「限りある時間を有効に使うためには、行く場所参加する場所は最初から絞りたい」とおっしゃっていました。このように人それぞれ考えが異なることもありますが、そんな時、皆さん必ずしも「どの案が一番良いか」を見つけようとはしていませんでした。そうではなく、参加者それぞれにあった答えを探していくことを大切にされているように感じました。
まとめ
今回のテーマは「人脈づくりの方法」でしたが、卒業生交流会はまさに卒業生同士が出会い、仲間になれる場所です。同じ地で共に頑張る仲間たちが、ゆるやかにつながるコミュニティとして、今後も機能していくのではないでしょうか。
市職員よりお知らせ
次回の卒業生交流会は、第1回創業スクール終了後に行います(11時45分~12時45分)。新たに参加する創業スクール受講生と、過去の卒業生との出会いが、今後の創業に少しでも役に立つことを願っています。皆さんのご参加をお待ちしております。